国歌・君が代

自衛隊入隊を決断す!自衛隊入隊を決断す!

★高校時代の私は、格闘技と読書に熱中していた。
格闘技をやっている以外は、読書をしていたと言うほうが正確かもしれない。
私の読書好きは小学生時代から始まったが、当時は色々な書物を乱読していた。
ゲーテやトルストイ、それに日本の古文である日本書紀などに触れたのはこの時期である。
やがて中学生になると、探偵小説に興味を持ち出した。
江戸川乱歩は特に私のお気に入りだった。
もちろん探偵小説だけではなく、家族や先生には内緒で団鬼六などの著作も読んだものだ。
高校に入学すると、宗教に関する書籍、殊に仏法に関するものを読み漁った。
格闘技でも少林寺拳法を習っていたせいか、いつしか私は大学進学を止めて僧侶になろうと決心しつつあった。
仏教にも宗派は色々あるが、各宗派の書籍を読み進むうちに、私はいつしか日本の既成仏教ではなく原始仏教といわれるものに興味を持ったのである。
いわゆる現在では、小乗仏教といわれている南方方面の一派である。
しかしながら、種種な理由により小乗仏教の僧侶になるなど不可能なことでもある。
そうした中で、またまた考え方を改めるような事態が起こった。
今度は、日本の神道にも興味を持ち始めたのだ。
しかも、戦記物や軍備に関する書籍も読み漁るようになった
「日本は神国だ!」
「天皇陛下は神だ!」
気がつけば、右翼少年が誕生していたのだ。
過激な青春時代であった。
当時は冷戦真っ只中の時代でもる。
当然に、私は国家のため天皇陛下のために国防の道を歩もうと考えたのだ。
不思議なもので、そのように考えているときに、自宅を地連(自衛隊地方連絡部)の安井2曹(2等陸曹=陸上自衛隊の階級・当時)が訪問してくれたのである。
これが自衛隊関係者との初めての出逢いであった。
私は二つ返事で入隊を承諾して、地連にて簡単な試験を受け合格、そして入隊を決断した!
いざ、国防の最前線へ!
ちなみに数日後、市長が面談する機会を持ってくれた。
入隊する隊員を激励したいとのことであった。
市長は言う。
「国家のために頑張ってください!!!」
ますます、その気になってしまった私であった・・・。


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。


有刺鉄線

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