軍歌「日本陸軍」

小銃授与式小銃授与式

★或る意味では入隊式よりも重要な儀式がやってきた。
また、入隊した隊員の中には、これが目的であった者もいるはずだ。
アメリカと違って、日本国内で銃火器を合法的に携行できるのは、許可を受けた猟銃会員を除いては、警察官と自衛官、海上保安官ぐらいのものだろう。
その中でも、極めて殺傷力が強い火器(武器)を持てるのは自衛官ならではである。
私達新入隊員にもいよいよ小銃(ライフル銃のような銃)を授与される日がやってきた。
授与されるとは言え普段持ち歩けるという意味ではなく、訓練時や警備業務着任時、それに出動時に携行する自分専用の銃が与えられるという意味だ。
普段使用しないときには武器庫に格納されるが、一般部隊に配属されると「銃の整備をしますから!」という理由で、比較的簡単に持ち出しはできるようになる。
私たちに与えられた小銃は、「64式7.62ミリ小銃(当時)」と呼ばれる銃で、当時のNATOで使用されるものと同じ7.62ミリの弾丸を発射する銃であった。
尚、小銃と付属して、銃剣と呼ばれる小銃の先に取り付け可能な大型のナイフのようなものも授与される。
授与式では、中隊長検閲の元、各区隊長から隊員一人一人に直接手渡される。
名前を呼ばれて区隊長の前に進み出ると、区隊長は小銃を手に取り「○○○○○番!」と各銃の固有番号を叫び、手にした小銃を前に突き出す。
その突き出された小銃を手にとり、同じく「○○○○○番!」と番号を復唱し、小銃を授与されるのだ。
小銃を授与されて後からは、小銃の分解整備、射撃予習、実弾射撃、銃を使用した礼式(敬礼)の訓練等が始まる。


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。

有刺鉄線

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