職種選定

★前期教育期間も終了間近となってくると、職種選定が必要となってくる。
これにより、その後の自衛官生活の内容が変わってくるし、またそれにより配属される後期教育隊も変わってくるからだ。
自衛隊の職種（配属部隊）には、ざっと以下のようなものがある（当時）。

（職　種）	（内　容）
普通科（歩兵）	文字どおり陸上戦闘の花形、軍の主兵である。
機甲科	戦車隊や偵察隊などで、取得できる免許が一番多いかも。
特科（砲兵）	♪襟には栄ゆる山吹色の、軍の骨幹、誇りも高き～♪という昔ながらの大砲や自走砲など。
施設科（工兵）	いちおうエンジニア集団、影で土方と言われるが（笑）
通信科	通信隊や基地通信隊（WAC【婦人自衛官】が多い）など。
需品科	阪神淡路大震災では、補給隊が野戦風呂を設営してくれました！
輸送科（輜重兵）	ドライバーのプロです！
武器科	武器の整備や不発弾の処理などを行います。
会計科	この職種の幹部になると転勤が多いようです。
化学科	現代戦では一番重要な職種・部隊かも。
衛生科（衛生兵）	衛生科部隊や自衛隊地区病院での医療業務
音楽科	正規の音楽隊とは別に、各駐屯地に独自の音楽隊があるところもあります。
警務科（憲兵）	MPです。警務隊の他に、保安警務隊、保安中隊、儀仗隊などがあります。
航空科	パイロットになるためには、航空学校の試験等にパスしなければなりません。 入校試験及び適正等の条件が厳しい。
・その他職種ではありませんが、業務隊や対戦車隊、空挺部隊、普通科教導連隊など色々な配属先があります。

職種選定のための区隊長との面接が行われた。
私は警務隊希望だったので、区隊長からは普通科職種を勧められ、そして、配属先としては兵庫県伊丹市にある千僧駐屯地の第三師団司令部付隊と決定された。
配属部隊としては、都会だったから良かったが、その職種が問題であった。
いや、その職種のための後期教育隊が問題だった。
私は、そこで地獄の猛訓練を体験することになるが、それは後述する。