Panzer Lied/バルジ大作戦

地獄の訓練地獄の訓練

★後期教育隊での訓練が始まった。
課業時間は前期教育隊と変わらないが、所々で「間(魔)稽古」と呼ばれるランニングが入る。
06:00 起床・点呼
07:00 朝食
07:30 間稽古(ランニング)
08:00 朝礼
08:00-12:00 訓練
12:00-13:00 昼食・休憩
13:00-17:00 訓練
17:00 終礼・夕食
17:30 間稽古(ランニング)
前期教育隊での訓練は、毎回毎回違ったものが実施され新鮮さがあったが、後期教育隊での訓練は、射撃(射撃予習)・戦闘訓練・持久走(ランニング)の繰り返しである。
そしてその間に、先述のごとく間稽古のランニングが入る。
毎日走っていたというのが実感だ。
特に訓練での持久走は、戦闘服に半長靴での執銃(小銃携行)してのものが普通である。
また、時には鉄ヘルメットに水筒、背嚢を背負ってのフル装備で走ることもあり、夏場の炎天下での持久走は、まさに地獄であった。
走っている最中に頭が朦朧としてきて、このまま道路を走る車に突っ込んで死んだ方がよっぽ楽だろうなという気持ちもわいてくる。
駐屯地周辺を数キロも走った後に戻ってきたときには、もはや立ち上がる気力もなくなっている。
しかしながら、氷で冷やしたカルピスが用意されていることを知るや、急に生き返って我先にと駆け寄るのだ(笑)
戦闘訓練も苦しかった。
前期教育隊での戦闘訓練と違い、ここでの戦闘訓練はレベルが違う。
訓練は福知山駐屯地に近い長田野演習場という場所に移動して行うのだが、とても広い演習場である。
しかも、たっぷり走った後に戦闘訓練、その後はまた走って帰るのだ。
とにかく走るのが好きな普通科職種である。
しかしながら、今から考えてみれば班長が一番苦しいだろう。
時には先頭をきったり、隊員をフォローしながら走るのだからたいしたものだ。
いずれにせよ、このような訓練の日々が延々続くのである。


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。

有刺鉄線

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