道は六百八十里

機関銃射撃機関銃射撃

★後期教育隊で本格的に扱う武器に、小銃のほかには機関銃がある。
正式名称は、64式7.62ミリ機関銃である。
しかしながら、小銃に比べてそんなに目新しい気はしない。
現在の小銃は自動小銃なので、機関銃と同じく連発射撃ができるし、口径も小銃と同じであるからだ。
連発射撃専門小銃と言った方が早いが、やはり小銃よりは本体が大きくできている。
戦闘訓練や行軍で機関銃手をやらされると、重いので大変である。
しかも、実践では敵の狙撃手から格好の的にもなる。
射撃訓練では、この機関銃を何度も撃つ機会はあったが、なかなか照準どおりに的には当たらなかった。
他の武器では、実弾射撃はさせてもらえないが、重機関銃(キャリバー50)というのがある。
戦車にも搭載されているもので、対航空射撃にも使用する戦闘用の銃の王様だ。
当然に一人では持ち運びはできないので、本体や砲身、砲脚などに分散して数人で持ち運ぶ。
他には、ロケットランチャーという対戦車砲がある。
これも携行はさせてもらったが、実際には撃たせてもらえなかった。
一種の無反動砲なので、射手の後方へのジェット噴射が凄まじく、安全上の理由で撃てる場所が限られるという理由もある。
一般の普通科連隊が所有する他の武器としては、短銃、火炎放射器、手榴弾、迫撃砲、装甲車などがある。
私が配属された頃の第7普通科連隊には、ちょうど自走無反動砲車が配置されたばかりで、機械化普通科(歩兵)連隊に移行しつつある時期であった。
純粋な陸上戦闘での脅威は、やはり敵側の戦車であり、それを見越しての配備であったようだ。


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。

有刺鉄線

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