Battle of Britain - Opening

員数と掌握員数と掌握

★員数(いんずう)と掌握(しょうあく)、これらの言葉も自衛隊生活ではよく出てくるものだ。
員数とは、物の数のことであり、掌握とはその確認や、何かを手中に収める等の意味である。
特に、この掌握という言葉は色々な意味に使用される。
たとえば、射撃訓練後には、撃った弾(射撃した回数)と空薬莢(からやっきょう=弾の撃たれた薬莢)の員数が一致しなければならない。
員数が合わないということは、小銃内か弾装(弾入れ)内に弾丸(薬莢)が残っているという意味であり事故の元になる。
小銃内にも弾装内にも残っていないということは、こっそり誰かが掌握した可能性もあり、犯罪の元にもなる。
そこで空薬莢の員数が合わない時には、必死で探すことになる。
通常、射撃の時には銃に薬莢受けを装着するので、空薬莢はそこに入るはずなのであるが、時々、空薬莢が薬莢受けを飛び出すこともあるのだ。
室内射撃場ならすぐに見つかるが、屋外射撃場では空薬莢が草むらの中に入り込んでなかなか見つからないこともあった。
そこで、射撃後には全員で草むらを分け入って捜索作業をすることもあるのだ。
しかし、どうしても掌握できないときにはどうするか?
部隊では、そういう時のために予備の空薬莢を何個か掌握しているのだ。
それに、当時はNATO弾だから、町の米軍払い下げ衣料の店などに行けば、いくらでも空薬莢は掌握できた(笑)
色々な「掌握」の使用法。
①「なぜこんな計算間違いをするんだ!? ちゃんと掌握しろよ!」
②「稲山2曹はどこに行ったんだ? ちゃんと掌握しとけよ!」
③「洗濯したいのに洗剤がないよ! 誰かの洗剤をこっそり掌握してしまえ!」
④「昨日、駅前で山田を掌握してから、一緒に飲みに行った!」
⑤「誰かが俺の財布から金を掌握しやがった!」


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。

有刺鉄線

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