Ala Imperiale(Imperial Wing)

永続勤務か任期満了退職か!?永続勤務か任期満了退職か!?

★自衛隊では、2等陸・海・空士から入隊した場合、入隊時、そして入隊後任期満了前には、永続するか任期満了退職するかの選択を問われる。
陸上自衛隊では2年を1任期、海上及び航空自衛隊では3年を1任期とするのだ。
永続とは、永続勤務のことで、文字通り定年退職まで奉職することである。
自衛隊としては、当然に永続を強く勧められる。
通常は、2任期あるいは3任期目で、選考により陸・海・空曹(下士官)に昇進すると、任期制ではなくなり永続となる。
時々、昇進することなく、ずっと陸・海・空士でいる万年士長というのもいるにはいるが、それは余程のことだろう。
隊員各個には、それぞれの人生設計があり、最初から免許取得等のための一時期だけの入隊志願者もいる。
年令制限上限までの間なら、一旦退職して再入隊することもできるが、再入隊には、前所属部隊長の許可が必要ということになっている。
しかしながら、余程のことがない限りは再入隊は許可されるようだ。
さて、私も2任期を過ぎたある日、隊の先任(隊付准尉)である福田准尉に隊本部の事務所に呼ばれた。
永続か任期満了退職するかを決める為である。
私は、入隊時の希望では永続と答えていたし、回りの人々もそのように思っていたようだ。
結果から言うと、私は2任期満了で退職することにした。
私は、この半年あまりの期間、永続するか任満退職するか、自分なりに考えていた。
司令部勤務班員として、いろいろな便宜を図っていただき、そのご恩に報いることなく退職することは心苦しいことでもあった。
さりながら、私は自衛隊という温情集団から離れ、もっと自分自身を別な世界で試してみたいと考えたのである。
一般の会社でもっとバリバリ仕事をしてみたい。
そのためには、まず全日制の学校へ進学してキャリアを積もう。
それが、私の退職理由であった。
約4年間も社会人として生活して、学生に戻れるのかという不安もあったが、決めた以上絶対にやりぬこうと決意を新たにした。
そして、自衛隊を去るその日まで、悔いのない自衛官生活を送り、そして勉強を続けようと考えた。


※文中に登場する個人名、団体名、組織名等は一部架空及び仮名であり実在のものと異なります。

有刺鉄線

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